タンク材質の選定方法と
耐蝕表

基本的なタンク材質の選定方法をご説明します。
タンクのグレード(価格)は以下の通りです。どの材質でも対応できる場合は、基本的にFRPをおすすめします。

ただし、条件によっては、より高グレードのタンクを使用することで、耐用年数が10年から20年以上にのびるケースもあります。更新や定期メンテナンスにかかるコストと比較してご検討ください。

また、食品や製薬など内容液の純度が求められる場合においては、テフラム®またはアイ・クラッドタンク®のタンクをお勧めします。
一例として、35％塩酸を貯蔵する場合は、FRPを採用する場合が多いですが、塩酸の純度が求められる場合は、テフラム®またはアイ・クラッドタンク®のタンクに変更する方が良いでしょう。

材質の選定が難しい場合は、ご希望に応じてご提案しますのでお気軽にご相談ください。

EXAMPLE

材質の選定例

耐用年数とクリーン性からFRPではなくPP × FRPのクラッド材を使用した例

使用条件

食品工場における塩酸35％の保管

採用した材質

アイ・クラッド®-P (PP×FRPのクラッド材)

食品工場で使用する35%塩酸の貯蔵用タンクとして製造をご依頼いただいた事例です。
当初はFRP素材を検討していましたが、内容液への溶出を考慮し、接液部にポリプロピレン(PP)を使用した「アイ・クラッド®-P」を採用しました。

溶出の基準をクリアするためPVDF × FRPのクラッド材を使用した例

使用条件

製薬会社における塩酸35%の保管

採用した材質

テフラム®-D (PVDF×FRPのクラッド材)

製薬工場で使用する35%塩酸の貯蔵用タンクとして製造をご依頼いただいた事例です。
生産プロセスに使用するため溶出に関する厳しい基準をクリアする必要があったため、溶出を最低限にとどめられるPVDF(フッ化ビニリデン)を接液部に使用した「テフラム®-D」を採用しました。